「大林も慎重だな。自身のパソコンへのセキュリティーをかなり強固にしていやがる」
そんな独り言をいう自分自身に対して薄ら笑いをしながらパソコンへの侵入を試み続けた。
数秒後…大林のパソコン内の情報がついに、あからさまになった。
教育研究、論文、学内会議など仕事に関するフォルダがいくつも作成されている。
柴崎はおもしろがって「論文」のフォルダを開いた。知の育成における…子どもの学びにはいくつもの窓口があり…ヤングやマッハにおける…知覚心理学による低次な機能は…
柴崎は両手を軽く開き、下唇を前に突き出し「やれやれ」という顔をした。
その後、大林のパソコン内のフォルダを全て開きくまなく調べてみたが、怪しい情報は何も出てこなかった。
「俺の思い違いか…」柴崎は自身の探している情報がこの大学内のパソコンに保管されていると睨んでいた。
「いや、待てよ!」
柴崎は何かに気づいたかのように、再びキーボードを叩き始めた。
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