次の日、永澤は昨日のことを忘れようと不安を抑えながら再び大林の研究室を訪れた。
「やあ、夕べはゆっくり休んだかな」
大林は心配そうに永澤の顔を見て優しく微笑みながら話しかけてきた。こんな優しいはずの先生があんなことをするはずがない…そう心の中で必死に思い込むようにした。
昨日と同様に研究の手伝いを終えるころ、大林がまたコーヒーを入れてくれた。
「ありがとうございます」
永澤は夕べのことを忘れかけていた。
コーヒーを飲み干し、席を立とうとしたその瞬間…
彼女は異様なめまいに襲われた。目の前の景色がゆがんで見えた。どうしたんだろう、私…そう思うと同時に意識がとおのいていく我を感じていた。意識が薄れゆく中、彼女には大林の顔が見えた。
彼は不敵な笑みを浮かべ、目の前に立っていた。
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