2008年02月06日

恥づる 26:里美の屈辱

紳士的でものごしの柔らかい雰囲気で話す普段の大林の姿はそこにはなかった。大林はこれまでも同様の手口で何人もの女子学生をねらい、辱しめてきたのだった。大林の薬で眠らせ、その隙に相手が逆らえない状況に追い込む…恥ずかしいという気持ちだけでなく、自身の恥ずかしい写真が世界中にばら撒かれるかもしれないという恐怖を与えることで彼は己の犯罪を闇に葬ってきたのだ。
この時以来、永澤は大林に逆らえなくなってしまっていた。何度も屈辱に耐えてきたのだ。死んでしまいたい…そう何度も考え手首に刃物を当てたこともあった。しかし、自殺する勇気がなかった彼女はどうしようもなくなり、いつしかネットで自殺幇助の裏サイトに入りこんでいた。誰か…私を殺して、自殺するのを後押ししてほしい、そんな気持ちで裏サイトを探していた。
そんな時だった。偶然、ある裏サイトのページの隅っこにある小さなマークを見つけた。最初は虫のようにも見えたそのマークは、よく見ると「吊」という文字のようにも見えた。彼女は不思議に思い、わずか一ミリ四方のそのマークをクリックした。
タグ:屈辱
posted by 志波純一 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | hanged1 恥づる (26) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする