剥ぎ取った絆創膏を親指でパソコンモニターの隅に貼り付けると、メールソフトのアイコンをクリックした。受信中…その文字が消えるやいなや彼は一通のメールに目を通した。先日送信した相手からの返信だった。「了解、至急作成する。材料を送れ」
彼は裏サイトを通じてハングという名で様々な裏社会とつながりをもっており、今日スキミングしたデータから偽造カードを手に入れることなど容易なことだった。
「材料を送る」
暗号めいた短いメールを再び送信した。
三日後、彼は近くの郵便局に行き、私書箱から一通の封筒を受け取った。中にはもちろん、大林の研究室の個室に入るための偽造カードが「GOOD LUCK」という一枚の紙切れと共に同封されていた。
「いよいよだな…」
柴崎は、「GOOD LUCK」と書かれた紙切れを一瞬眺めてニヤリと笑うと、封筒とともに一つに丸めてゴミ箱に投げ入れ、静かに郵便局をあとにした。
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